30歳にして数多くの作品を生み出しているグザヴィエ・ドラン監督。
2020年3月13日(金)には、最新作「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」も公開されました。
役に立つカモ
そこで今回は、グザヴィエ・ドランの監督・出演の映画15作品のあらすじと見どころをまとめてみました。
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▼過去の作品一覧
※各作品のあらすじ・見どころが見たい人はこちらから。
タイトル | 公開した年 | 配信状況 |
---|---|---|
ジョン・F・ドノヴァンの死と生 | 2020 | – |
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 | 2019 | – |
ある少年の告白 | 2018 | 〇 |
ホテル・エルロワイヤル | 2018 | 〇 |
たかが世界の終わり | 2016 | – |
グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル | 2016 | 〇 |
神のゆらぎ | 2014 | – |
エレファント・ソング | 2014 | 〇 |
Mommy/マミー | 2014 | 〇 |
トム・アット・ザ・ファーム | 2013 | 〇 |
わたしはロランス | 2012 | 〇 |
胸騒ぎの恋人 | 2010 | 〇 |
マイ・マザー | 2009 | 〇 |
マーターズ | 2008 | – |
鏡 | 2006 | 〇 |
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グザヴィエ・ドランが監督・出演をした過去の映画15選
グザヴィエ・ドランが監督・出演をした過去の映画のあらすじ・見どころを最新順でご紹介しています。
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生
あらすじ
2009年にジョン・F・ドノヴァンは死んだ。
同年、ドノヴァンの死が報じられるとニューヨークのルパートと母親のサムは驚愕する。
それから数年後、21歳になったルパートにインタビューをする記者のオードリーだがその内容は、ルパートとドノヴァンの文通についてで謎の死の真相に関する本についてだった。
しかしオードリーは本を読んでおらず、そのままインタビューは始まっていく。
見どころ
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」はグザヴィエ・ドラン監督による作品です。
ドラン監督の作品には母と子というテーマが軸として存在していますが、これはまさにその終着点と言えるでしょう。
この作品はドランが実際に経験した出来事がテーマとなっており、監督自身を映し出しているルパートの演技が絶妙で彼の少年時代を容易に想像できます。
IT/イット それが見えたら、終わり。
あらすじ
次々に子ども達が失踪する謎の事件が発生している田舎町デリー。
ある大雨の日に、いじめられっ子の少年ビルの弟も行方不明になる。
悲しみに暮れる中で同じいじめられっ子の仲間達と結束を強めていくが、彼ら7人には「ペニーワイズ」というピエロに関する奇妙な怪奇現象を体験したという共通点もあった。
一連の事件もペニーワイズの仕業だと考えた彼らはそのピエロを「IT」と名付け、真相を探るべく立ち向かう決意をする。
見どころ
グザヴィエ・ドランは、キャストとして出演、デリーに住むゲイの青年エイドリアンを演じています。
子ども達の恐怖の象徴であるペニーワイズの不気味な存在感は、怖いピエロの代名詞として広く認知されるほど強烈です。
登場する町人達もどこか病んでいて、町全体が醸し出す不穏さと相まって恐ろしさを増しています。
そんな中、傷を抱えた少年達が行動を起こそうとする勇気や成長も見どころで、ただのホラー作品には留めていません。
ある少年の告白
あらすじ
牧師の父と美人の母に育てられた19歳の大学生ジャレッドは、同性愛の悩みを解決するために施設に向かっている。
そこでは私物はすべて預けることになっており、12日間の救済プランに取り組むことになる。
このプランに参加するのが2回目のジョンは、他人に構うことなく敬礼して挨拶をするという変な男だ。
このプランの主宰は牧師であるサイクスだ。
見どころ
グザヴィエ・ドランはジョン役として出演しています。
同性愛がテーマの作品ですが、同性愛を他者の手によって解決させるというよりも自身が気が付いていく、というものになっています。
実話がベースとなっていることから、妙にリアルに感じられ出演者一人一人に自分を重ねることもできます。
家族が息子の悩みにどう立ち向かうのか、という視点で見るとより楽しめると思います。
ホテル・エルロワイヤル
あらすじ
エルロワイヤルというホテルは、カリフォルニア州とネバダ州の境に立つホテルだ。
かつては栄華を誇っていたのだが、今では見る影もなくさびれてしまっているが、ある日そこに多く人が集まることになる。
ここに集まったのはこれまでの人生で全く関わることのなかった人たちで、神父や歌手、セールスマンなど多岐に渡る。
この人たちは、大きな秘密を抱えていたのだ。
見どころ
グザヴィエ・ドランは音楽プロデューサー役として出演しています。
序盤はストーリーが頻繁に展開されるため、集中して見ることができます。
しかし、何となく豪華なキャストで誤魔化している感が否めず中盤以降はやや退屈に感じるかもしれません。
1970年代のアメリカを様々に詰め込んでいますので、時代背景を理解した上で見るとより楽しめるでしょう。
たかが世界の終わり
あらすじ
自分の死期が近いことを家族に告げるため、12年ぶりに帰省した主人公と家族との不器用なひと時が描かれた作品である。
人気作家として成功した主人公と、帰省を喜ぶ母親、兄との再会を楽しみに待つ妹と、対照的に冷ややかな態度の兄と初対面のその妻。
本音を隠そうとする意味のない会話が続く、息の詰まるような時間が流れる中、兄の感情の露呈きっかけにクライマックスを迎える。
見どころ
グザヴィエ・ドラン監督で最も有名な作品と言っても過言ではありません。
主演のギャスパー・ウリエルをはじめ、ナタリー・バイ、レア・セドゥ、ヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール、レア・セドゥといったフランス語圏の大スターが競演しています。
息苦しいほどのクローズアップの多用といった撮影方法で、名優たちの演技がよりいっそう強調されます。
グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(ドキュメンタリー)
あらすじ
次々と話題作を世に送り出してきた、カナダ出身の監督でもあり美しき俳優でもあるグザヴィエ・ドラン。
そんなたぐいまれな才能の持ち主である彼を追いかけたドキュメンタリー映画である。
19歳の時に手がけた「マイ・マザー」で注目を浴びてからも数々の名作を作り出したグザヴィエ・ドランの魅力を、彼に縁のある映画人や、本人へのインタビューから紐解いていく。
見どころ
俳優としての美しい外見と見事な演技力だけでなく、監督としての素晴らしい才能を備えた、映画界のカリスマであるグザヴィエ・ドランについて、様々な角度から知ることができます。
彼のファンが満足できる内容となっているのはもちろん、あまり関心がなかったという人でも、この映画を観たら彼の魅力に引き込まれてしまうはずです。
神のゆらぎ
あらすじ
末期の白血病患者であるエティエンヌは、看護師の婚約者とともにエホバの証人の信者であった。
物語は、不倫関係にあるバーテンダーと女性、そしてアルコール依存症の妻とギャンブル依存症の夫、ある過去が理由でドラッグの運び屋をしている男性などが登場し、それぞれの登場人物が繰り広げるストーリーが交錯し、意外な結末へと向かう。
見どころ
グザヴィエ・ドランが出演しています。
それぞれの選択により導かれる運命が、スリリングなストーリーを展開していきます。
様々な人間模様が描かれ、それぞれの運命が結末へと辿り着く流れは実に見事で、最後まで目を離すことができず、引き込まれてしまいます。
他にはないようなサスペンス映画です。
エレファント・ソング
あらすじ
マイケルは、14歳の時に母親が自分の目の前で自殺したことをきっかけに精神病院にずっと入院している。
彼は病院でも度々トラブルを起こし、特にゾウに関係するものに異常なほど執着心を持っていた。
ある日彼の担当医であるローレンスが姿を消してしまう。
何かを知っていると思われるマイケルから、院長のグリーンは事情を聞き出そうとするが…。
見どころ
グザヴィエ・ドランが主演を務めた話題作です。
精神病院に入院している患者と、病院の院長との間で繰り広げられる巧妙な心理戦に、観る側はどんどん引き込まれて、最後まで目が離せなくなるでしょう。
共演俳優にも、実力派のブルース・グリーンウッドが名を連ねています。
Mommy/マミー
あらすじ
スティーブはADHDを持っている。
シングルマザーのダイアンは、息子を預けている施設に行く途中接触事故に遭ってしまった。
そんな中スティーブは施設の食堂に放火して少年に重傷を負わせる。
このような暴力的なスティーブに手を焼いた施設では、ダイアンに対し息子を引き取るように話をするのだ。
ダイアンとスティーブは一緒に暮らすことになる。
見どころ
グザヴィエ・ドラン監督による作品です。
ひょんなことから母親と一緒に住むことになるのですが、母の優しさが本当に良く伝わる内容だと思います。
普段母が色々と気にかけてくれるのを鬱陶しいと思っている人が見ると、その思いは180度変わるのではないでしょうか。
一人でも友人と見ても良いですが、家族で見るのも悪くはありません。
トム・アット・ザ・ファーム
あらすじ
主人公のトムは、恋人のギョームが亡くなり、葬儀に参列しようと彼の地元を訪れた。
けれども、ギョームの母親はトムのことを知らなかった。
また、ギョームの兄のフランシスは、トムにギョームとの関係を誰にも話さないように言い聞かせた。
トムは亡くなった恋人ギョームの面影を、次第にギョームの兄であるフランシスに重ねるようになり…。
見どころ
グザヴィエ・ドランが、監督・脚本・主演をこなすサイコサスペンスです。
激しい愛が暴力的な描写を交えて繰り広げられるセンセーショナルな作品です。
暴力的なシーンだけではなく、家族間の繊細な関係、同性愛者という難しい役柄をグザヴィエ・ドランが見事な演技力と演出力により表現しています。
わたしはロランス
あらすじ
国語教師で小説家のロランスは、性同一性障害に悩み、女性になることを望んでいた。
恋人のフレッドに胸の内を明かしたロランスだったが、激しく反発されてしまう。
その出来事がきっかけで一時は距離が離れてしまうが、ロランスの気持ちを考えたフレッドは、よき理解者としてサポートすることを決意する。
周囲から偏見の目を向けられながらも、2人は協力して生きようとするのだった。
見どころ
グザヴィエ・ドランが監督と脚本を務めた作品です。
トランスジェンダーの要素を盛り込んだことで、他の恋愛映画とは違った魅力を味わえる点が、大きな見どころとなっています。
性の問題に悩むカップルをしっかりと描きつつ、色彩豊かな映像表現にもこだわっているため、重いテーマでありながら、華やかな印象も受ける作品です。
胸騒ぎの恋人
あらすじ
フランシスとマリーは親友同士、ある時マリーは二コラという美青年に恋をしてしまう。
ゲイであるフランシスも同時に彼に惹かれ、変わった形の三角関係の始まりだった。
フランシスはマリーの気持ちを気遣って二コラに対しては消極的な態度だったが、二コラの意味深な言動に次第に翻弄されていく。
片思いの苦悩や駆け引きなどティーンなら経験するであろうほろ苦い恋愛を、男二人女一人の形で恋の結末を描いていく異色のラブストリーだ。
見どころ
親友の女性が想いを寄せる男性に恋をしてしまったことから始まる三角関係を、ゲイの青年フランシス視点で描く本作。
グザヴィエ・ドランは監督・脚本を担当、さらに主人公であるゲイの青年フランシスを演じています。
共演の「わたしはロランス」のモニア・ショクリと「新・ハウリング」のニールス・シュナイダーも見どころのひとつです。
いびつな三角関係を描きながら、ティーンが経験するほろ苦くも生々しい恋愛の過程を繊細なタッチで演出その結末をご自身の目でお確かめください。
また本作を飾るビンテージの洋服や小物、ポップな美術にもセンスを感じます。
マイ・マザー
あらすじ
『わたしはロランス』で注目されたグザヴィエ・ドランの監督デビュー作である。
ケベックに暮らすユベール少年は、思春期の理由のない苛立ちの中で、憎くても愛さずにはいられない母親との関係に悩んでいた。
憎しみあって傷つけあっても離れられない、母と子の複雑な感情や絶望感が美しい映像で描かれたドラン監督の半自伝的な映画だ。
見どころ
グザヴィエ・ドランが初めて監督・製作・主演を務めた作品です。
しかも当時、グザヴィエ・ドランはなんと弱冠19歳。
ストーリーから感じられる繊細な思考や、表現力のすばらしさにはたぐいまれな才能を感じます。
思春期の葛藤とそこから逃れようとするもどかしさや、家族への愛憎は誰もが共感を得ることができます。
マーターズ
あらすじ
10歳の頃に何者かに監禁されていたリュシーは、脱出して新しい人生を送り始める。
10年が経過したころ自分を換金していたモンスターの存在を知り、復讐のために一家を殺害した。
しかし、モンスターは別におり、親友のアンナとともに地下室に監禁されてしまう。
そこでは人間が最期に見えるものを研究しており、激しい拷問が繰り返された。
見どころ
グザヴィエ・ドランは長男アントワーヌ役を演じています。
今回は残虐なホラー映画を題材にして、死の迫っている人間の内面を描写しています。
復讐を成し遂げたはずのシェリーは、再び監禁される立場になってしまいます。
残虐な拷問が行われながらも、生への執着の強い彼女は耐え抜きます。
死が刻々と近づいてくる状況で、シェリーやアンナの心の動きが見どころです。
鏡
あらすじ
思春期真っ只中の少年・ジュリアンは、夏休みを満喫できていなかった。
家族と避暑地へ遊びに来ても、本当に楽しむことができない。
しっくりこない感覚が気になってしまい、せっかくの休みを憂鬱なものにしていた。
そんな退屈な休日は、意外な方向へ変化していくことになる。
ある青年との交流がきっけになり、ジュリアンは性に目覚めていくのだった。
見どころ
この作品は、グザヴィエ・ドランが15歳のときに主演した作品です。
そのため、10代ならではの初々しい演技が見どころです。
わずか14分という短編映画ですが、思春期の悩みを抱える同年代の少年役を熱演しており、引き込まれる作品になっています。
ドランのあどけない少年時代を見ることができるので、ファンにはたまらない1本です。
【おまけ】Hello/Adele(ハロー/アデル)
映画ではないのですが、米歌手Adeleのヒット曲「Hello」のPVの監督をしたのもドランです。
本当、凄い才能だと思います。
グザヴィエ・ドラン監督・出演の映画をまとめてみて思うこと
グザヴィエ・ドランが監督する作品は、切ないようなほろ苦いような作品が目立ちます。
特に、「母」「同性愛」にテーマをおいて監督を務めることが多いようです。
出演に関しては、たまにホラーやサスペンスに出演しているというのが意外でした。
役に立つカモ
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」の公開で注目されていますが、他の作品も面白いのでぜひご覧ください。
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本ページは2020年3月時点の情報です。
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