ミッドサマーは日本で2020年2月公開されているアメリカ合衆国・スウェーデン合作のホラー映画です。
一躍ホラー映画の著名人となった、新進気鋭のアリ・アスター監督が手掛ける第二作として注目されています。
スウェーデン語で夏至祭を意味するミッドサマー、夏至はスウェーデンで最も大事な日で、この時期に合わせて夏休みを取る人もいる位重要なお祭りです。
その中でのホラーとはどんなものなのでしょうか?
役に立つカモ
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映画「ミッドサマー」のあらすじ・感想(ネタバレなし)
2020年2月から日本の映画館で公開が開始されたホラー映画が、今回紹介するミッドサマーです。
前作では、21世紀最高のホラー映画の一つとまで評されたアリ・アスター監督が手掛けるスウェーデンを舞台にした映画についてあらすじや感想をまとめていきます。
非常にインパクトのある映画なので、賛否両論あり、それぞれについても印象的な感想をネタバレなしで紹介し、まとめました。
ミッドサマーがどのようなホラー映画なのか、中盤や結末が分からない程度に紹介していきます。
『ミッドサマー』ではどうしても主人公に寄り添ってしまう。村の奇異な儀式は詐欺テク満載の怖いギャグだけど、恋人が自分に興味無いのを確信した主人公の姿は結構グッときたな。薄々感じてたけどもうダメなんだって顔が切なくてね。ホラーとコメディとラブストーリーが上手く混ざってる。 pic.twitter.com/mLoNbilgWR
— メガネ犬 (@Megane_624) February 24, 2020
『#ミッドサマー』ちょっとだけ感想。画面に出て来ない奴ほど、たちが悪いんだよ、この作品。冷静な狂気で構築したPDCAサイクルを見せられた。😟 pic.twitter.com/AwhNBMCoDI
— 銀色のファクシミリ (@Iin5cjYdKrAm26D) February 25, 2020
「ミッドサマー」見ました。以下のワードにピンとくる人は見たほうがいいです。
・クッソ邪悪な無印良品
・Earth, Music,and ゴア表現
・モザイクは無力
・怖すぎると人は笑う
・お は な
・丁寧な暮ら死
・栗原はるみがレミパンで殴りかかってくる感じ
・ファミリー映画です
・カップル映画です— だいす@にんげんをおいしくたべる (@Saikoroid) February 24, 2020
ミッドサマーのあらすじとは?
ミッドサマーはスウェーデンの田舎町、ハルガで起こる夏至祭にまつわるホラー映画です。
ダニーとクリスチャンのカップルは破局寸前という設定からスタートするのですが、ある日ダニーの妹が両親を殺した後に自殺するという衝撃的な出来事があり、うなだれたダニーを傷つけまいとクリスチャンすぐに別れを切り出すのを思い留まっていました。
ある日、2人はパーティに参加し、会場で友人であるマーク、ジョシュ、ペレの3人に会います。
ペレの一族の故郷であるハルガで今年90年に1度しか開催されない夏至祭が開催され、行かないかとクリスチャンが誘われたのです。
文化人類学の学生であったクリスチャンはハルガ行きを決め、ダニークリスチャンマーク、ジョシュ、ペレの5人でその夏至祭に参加することになります。
ところが、その夏至祭は野蛮な自然崇拝を行うペイガニズムの祭りであり異様な雰囲気で行われる祭りに5人は恐怖へ叩き落されるというあらすじです。
ミッドサマーの良い感想
ミッドサマーは全体的に高評価であり、良い感想が多くを占めています。
印象的な感想をいくつかピックアップしまとめていきます。
家族や繋がりがテーマの物語だったということで、新鮮な印象を受けた意見が多かった印象です。
また、ホルガのビジュアルが徹底して作り上げられてて美術面の仕事が圧倒的という表現の高さも評価されてます。
暗いのがホラーという常識を覆し、日が沈まないのも精神がやられるんだなという感想を持った方もおり、明るい環境で起こるホラーの怖さが印象的な意見です。
音楽と映像で酸欠になりそうだったというものや観終わったあと踊り出しそうなくらいの多幸感、画面がぐるりと回転しあちら側への追体験させられるような映像というホラー映画でありながら異常な感覚に陥るような映画という感想もあります。
極めつけはホラー映画を通り越して猟奇的コメディという意見もあり、ミッドサマーはいかに今までのホラー映画の常識を覆すような画期的な映画であるかということが良い感想で感じた印象です。
ミッドサマーのネガティブな感想
どんな作品でも賛否両論はありますが、このミッドサマーでもネガティブな感想も少ないながら見かけたのでまとめていきます。
よく見られたのは鑑賞後の不快感です。
見終わった後の後味の悪さ、宗教絡みの不気味さが目立っていたという意見やすごくわかるようで何もわからないという解釈に時間がかかるような難解さと言ったものが多くみられます。
また、過激な映像や音楽の表現に対してもドラッグを決めた時のようなバッドトリップ、ただただ不安にという身体的にも不快感を感じるような意見も見られるのです。
このように心身ともに混乱や不快感を覚えるという意見が散見され、これ以外にも美しい国という印象を持っていたスウェーデンへの軽い風評被害であるという、スウェーデンの印象を悪くするのではという映画の舞台であるスウェーデンに対して危惧するような意見も見られています。
明るい美しい国スウェーデンとホラーというミスマッチが狙いなだけにそれがかえって不快に感じる意見もあるのです。
監督アリ・アスターの過去作品「ヘレディタリー 継承」のあらすじ・感想
ミッドサマーを手掛けているアリ・アスター監督は、長編映画監督デビュー作としてヘレディタリー 継承というホラー作品も作っています。
この映画は非常に高い評価を受けており、2018年のアメリカ合衆国のホラー映画として直近50年のホラー映画の中の最高傑作であるとも言われているのです。
そんなヘレディタリー 継承についても紹介していきます。
また、こちらもネタバレがない程度に賛否それぞれの乾燥についても印象的なものをまとめ、解説します。
ミッドサマー:ヘレディタリー観た時にも思ったけど、アリ・アスター監督は人間同士のディスコミニュケーションというか「気まずい空気」を作り出すのが上手い。明確なグロシーンよりもただの会話の方が見てられないくらい怖い時があるし、誰しも感じたことある「あの感じ」が上手い
— サカエ (@s_k_e_73) February 22, 2020
『ヘレディタリー 継承』から学ぶ急に距離を縮めてくる親切な人がなぜ怪しいのかという理由
— 共食いゾンビ (@MOGUMOGU_shark) February 19, 2020
『ヘレディタリー 継承』
圧倒的な演出技巧、肉体と魂が分離したような役者の名演によって紡がれる恐怖は古典ホラーの頂点とも言えるべきレベル。
邪悪な人間によって悲劇に襲われる。
その背後には悪魔がいる。
悪魔によって傷付いた人々は、悪魔によって救済される…何とも奇妙な大団円だ。 pic.twitter.com/9T8hxh4Esk— メトロポリタン (@redsoil3) February 16, 2020
ヘレディタリー 継承のあらすじ
ミニチュア模型アーティストのアニー・グラハムという女性が、母エレンの死をきっかけにグループ・カウンセリングに参加するようになります。
そこで彼女は、家族は自分を含め何かしらの精神疾患をもっており、それを告白することから始まるのですが、その内容は痛ましく、今回亡くなった母が解離性同一性障害、父が精神分裂病で餓死、兄が極度な被害妄想が原因で自殺 自身も夢遊病で苦しんでいるというのです。
この遺伝性の精神疾患がいずれは自分の子ども達にも発現することを心配しているアニーですが、ある日アニーの息子で高校生のピーターと13歳の妹チャーリーパーティーへの参加した時に事件が発生します。
チャーリーがナッツ入りのケーキを食べアレルギー発作を起こし苦しむチャーリーを病院に運ぶためピーターが車で夜道を疾走すると言う事態に陥ったのです。
偶然横たわった動物の死骸を避けるためハンドルを切ったのですが、その際に道路脇の電柱と、たまたま車の窓を開け顔を出したチャーリーの頭部激突してしまいます。
翌日、頭部のないチャーリーの死体を発見した母の悲壮な叫び声が響き渡ることから話が進むのです。
ヘレディタリー 継承の良い感想
ヘレディタリー 継承の良い感想が多くみられます。
高い評価を得ているだけあり、印象的な好意見が多くある映画です。
まず、全編に渡って流れる先が読めない不穏な空気や作り込まれているホラーと言った作品全体が評価を受けています。
また、個別の意見としてアニー・グラハム演技が凄いことや起用の良かったという出演者に対する意見も高い印象です。
よくあるB級ホラーとは全然違う、上質なホラーで怖すぎるというものや家族の崩壊する様が物凄く怖く感じるという、いきなりお化けが出てきて殺人をしたり、それらが退治されるようなものではなく、得体のしれないものに脅かされ恐怖に叩き込まれていくという印象の映画であり、そういった点に対して多くの方が新鮮な怖さや高い評価を持ってこの映画を見ることができたというのが全体の感想です。
このようにデビュー作からとてもクオリティの高いホラー映画を作っており、ミッドサマーのホラーに対するクオリティもかなり期待できるものとなっています。
ヘレディタリー 継承のネガティブな感想
ヘレディタリー 継承のネガティブな感想も少なからずあります。
それは斬新な表現による違和感が多い印象です。
不協和音のオンパレードた演出、演技力、画のどぎつさというような意見に一部の方にその表現が受け入れられていないという印象があります。
また、多くのホラー映画のような明らかな敵がいないため、敵を描いていないので個人的には難解という感想を持った方もいた映画です。
表現にこだわっているため、一部の方からは怖さはマイルドであるという意見、内容が奇抜なものが多く、精神的に疲労困憊という感想もあります。
全体的にラストは理解できず訳がわからんという内容が難解という意見は先ほどもお話しした通り多く見られた作品です。
それに加えて理解する間もなくスピード感がすごすぎてついていけないということから、ある程度ホラー映画のテンポを知っている人でないとやや難しめの映画という印象です。
それでも表現の高さはとても素晴らしく、DVDなどで何回か見ることでその良さを知ることができる映画と言えます。
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