現地時間の2020年2月9日(日)午後5時(日本時間の2月10日午前10時)、アメリカで映画の最高峰の賞である第92回アカデミー賞が開催されます。
※WOWOWでの放送は2月10日の8時30分(生放送)、21時00分(字幕版)です。
今回、このアカデミー賞の有力候補の一つとして挙げられているが、人気作品バットマンのスピンオフ作品である「ジョーカー」です。
このジョーカーのあらすじ(別項目でネタバレ含む)を紹介し、なぜ候補なのかについて解説します。
あわせて、今年のアカデミー賞の見どころについてもまとめました。
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2020年アカデミー賞最有力候補はやはり「ジョーカー」!あらすじを解説!
冒頭でもお話しした通り、2020年アカデミー賞の最有力候補の一つとして注目されているのがバットマンのスピンオフ映画ジョーカーです。
ここでは、この作品がどのようなものなのか、そしてなぜ候補になっているのかという理由について解説します。
アカデミー賞の見どころとなる受賞の可能性についても言及していきます。
このジョーカーのアカデミー賞(特に作品賞)の受賞の有無は非常に注目されていますから、これを読むことでその注目の理由を理解することが可能です。
ジョーカーのあらすじ
ジョーカーのあらすじは端的に言えば、一介の貧しいコメディアンがバットマンの敵役として、巨悪な犯罪者になっていく一連のストーリーです。
1981年のゴッサムシティ(バットマンが活躍する舞台)で、不良少年に絡まれるくらい貧困にあえぐ大道芸人のアーサー・フレック(のちのジョーカー)は、同居する母親ペニーから「どんなときも笑顔で、人々を楽しませない」と教わってきました。
それを体現すべく路上で大道芸を披露しながら、いつかは世界に笑いを届けると希望する青年でしたが、実際は周囲に溶け込めず、精神安定剤を服用しながら、発作的に笑いが止まらなくなる症状に苦しめられ、仕事や社会からも酷い仕打ちを受けていたのです。
このひどい数々の仕打ちを受け、ついに発作的に人を殺してしまいました。
そして、この殺人事件をきっかけにバットマンの最大の悪役であるジョーカーへとその姿を変えていったというストーリーになります。
キャッチコピーは「本当の悪は笑顔の中にある」。
シンプルなキャッチコピーの裏には、ジョーカーが果たして完全な悪と言えるのかという疑問を投げかけるストーリーが背後にあるのです。
ジョーカーのストーリーの前半
あらすじでお話しできなかったネタバレであるジョーカーのストーリーについて紹介していきます。
舞台は4つに分けることができ、アーサー・フレック(のちのジョーカー)の悲惨な生活、アーサーの初めての殺人、あこがれのマレー・フランクリンショーへの出演、結末です。
ここでは前半として対面の手前までお話ししていきます。
大道芸人のアーサーは、「マレー・フランクリンショー」への出演を夢見ていました。
しかし、売れない大道芸人は派遣会社から閉店セールの看板を持って盛り上げる仕事を任されるのがせいぜいという現実。
さらに看板を不良少年に取り上げられた上に暴行を受けるという悲惨な事件に巻き込まれたのです。
そんな事件を知ったランドルという同僚が銃を渡してくれました。
この銃は小児科の慰問の仕事で子どもの前で落としてしまうというトラブルを引き起こし、仕事を失います。
(この間、近所に住むソフィーという女性に好意を抱きストーキングを行ってしまうが許される。)
失意のうちにピエロのまま電車に乗っていたのですが、女性が男性3人に絡まれているのを見て、アーサーは爆笑(突然笑うという発作を持っていた)、男性3人から暴行を受け、とっさに持っていた銃でその3人を殺害しました。
逃亡に成功したアーサーは更なる事実を母親の手紙を勝手に開けることで知ります。
トーマス・ウェイン(ゴッサムシティの富豪で殺害した3人の雇用主、市長候補と言われている)という人物が自分の父だったのです。
ジョーカーのストーリーの後半
トーマス・ウェインが自分の父だったと知ったアーサーですが、その後まもなく母は脳卒中で倒れ、入院します。
入院後、母と共に「マレー・フランクリンショー」を見たら、自分の姿のVTRが流されジョーカーと紹介されていました。
しかし、司会のマレーはアーサーのジョークを侮辱するという酷いものだったのです。
失意を受けながらもアーサーは自分の父親であるはずのトーマス・ウェインからも自身を否定され、ショックは重なりました。
さらに真実を確かめるべく病院で自分の出生を知るも、自分は母親の養子であり、さらに母親は妄想障害があることを知るのです。
自分が好意を抱いていたソフィーからも否定され、完全に狂気に囚われたアーサーは入院中の母親を殺害し、そのまま「マレー・フランクリンショー」に出演する準備をしていたところ、銃の元々の持ち主だったランドルが現れます。
ランドルはアーサーがクビになった時、銃を渡したことを否定した人物、思わずアーサーはランドルもハサミで殺害したのでした。
マレー・フランクリンショーに何食わぬ顔で出演したアーサーは、殺人を行ったことを番組中で告白、更に司会者のマレーも生放送中に殺害しました。
そして逃亡するのですが、貧困層の象徴となったピエロの団体の中に紛れ込んで気を失います。
そのピエロに扮した貧困層の集団暴動を起こしウェインと妻を子どもの前で殺害するのです。
そしてアーサーはそのピエロの集団の中で祝福されたのでした。
しかし、場面は一転し精神病院の中、アーサーは爆笑しています。
そして面談員との面談の後、真っ白の廊下を向こうに差って聞くという結末です。
ここまでのストーリーが真実なのか、ジョーカーの妄想なのか分からないという終わり方になります。
今年のアカデミー賞の見どころは?司会者不在の理由など
※アカデミー賞ノミネート作品発表の様子
アカデミー賞の見どころは、主にジョーカーを含む3つの作品の作品賞争いと日本人スタッフの受賞の可能性があります。
そして、司会者が不在というのも見どころと言え、その理由についても紹介しまとめました。
さらに、なぜジョーカーが、エンターテイメント性だけではなく芸術性を求められるアカデミー賞の最有力候補なのかについても紹介していきます。
これらを知る事で、今年のアカデミー賞はより楽しく見たり、知ったりすることができます。
今年のアカデミー賞の見どころは?
今年のアカデミー賞の見どころは冒頭でもお話しした通り、ジョーカーを含む3つの作品賞争いと日本人スタッフの受賞の可能性です。
作品賞候補として、先ほど紹介したジョーカー以外に「1917 命をかけた伝令」と「パラサイト 半地下の家族」が挙げられます。
「1917 命をかけた伝令」は第一次世界大戦に投入されたイギリス軍の2人の若い将兵(トムとウィル)が敵であるドイツ軍から味方の危機を救うべく味方に情報を伝えるために最も危険なエリアへと進んでいくというのです。
これはアカデミー賞の前哨戦であるPGAアワードで作品賞を受賞している注目作です。
パラサイト 半地下の家族は韓国の映画で、今年のアカデミー賞で受賞すれば海外の作品としては初めての快挙となります。
韓国の貧困層が住む半地下の住宅で起こるコメディーとサスペンスホラーが組み合わさった斬新なもので、昨年のカンヌ映画祭で最高賞、韓国映画初のパルムドールに輝いた作品となっているものです。
これらとジョーカーが最有力候補となっており、作品賞争いが注目されています。
そんな中、日本人スタッフの受賞も注目されているのです。
辻一弘氏(米国籍)がメイクアップ&ヘアスタイリング賞でノミネートされています。
カズ・ヒロ(Kazu Hiro[1][2]、辻一弘 つじ かずひろ 1969年5月25日 – )は、アメリカ合衆国を中心に活動している日本出身のメイクアップアーティスト、現代美術家。京都府京都市出身。ロサンゼルス在住。
この辻氏の受賞も注目です。
なぜ司会者が不在?今年はビリーアイリッシュのパフォーマンスも!
2020年のアカデミー賞授賞式が、2019年と同じく司会者不在で開催されます。
そもそも2019年が司会者不在となった理由は、コメディ俳優のケビン・ハート(「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」が代表作)が急遽辞退したためです。
ケビン・ハートは、過去に差別発言をしていたとしてバッシングを浴び、辞退しました。
それらは彼が2009年から2011年にかけてツイートしたもので、たとえば「もしも息子が娘たちと家でお人形さんごっこをしようとしたら、『やめろ。それはゲイだ』と言って息子の頭を叩いてやる」などといったものだ。
ただし、結果としては、司会者不在になったという話題性や様々な有名人がバトンをつなぐようにして司会したことが非常に高評価となり、高い視聴率を記録しました。
近年視聴率の低下にあえいでいたアカデミー賞ですが、このスタイルが新しいアカデミー賞のスタイルと判断し、今年も有名人を多数招いて司会者不在のままバトン形式で進行していくというスタイルにします。
また、バトン形式にすることでアカデミー賞の進行がスムーズに進むという効果も確認できたのも要因です。
司会者を立てた2018年に比べて2019年は30分もの短縮に成功し、間延びしやすく飽きやすい進行をテンポよく進めるという効果を狙い、2020年も不在のまま進める予定となっています。
今年は、Billie Eilish(ビリー アイリッシュ)がパフォーマンスをすることが発表されています。
ビリー・アイリッシュが、米国時間2020年2月9日に開催される「第92回アカデミー賞」で、パフォーマンスを行うことが本日発表されました。
出典:Billie Eilish – UNIVERSAL MUSIC JAPAN
今年公開の映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の主題歌を担当していることから、この新曲を歌うのでは?と噂されています。
なぜジョーカーがアカデミー賞の最有力候補になっているのか
最後になぜバットマンの映画、ジョーカーがアカデミー賞の最有力候補になっているのかという理由についてお話しします。
その理由はここまでの実績と作品内容です。
実績としては、昨年の9月に開催されたイタリアのベネチア映画祭で最高の金獅子賞を獲得したこと、そして今年のアカデミー賞のノミネート作品で最多の11部門のノミネートをしているということが挙げられます。
アカデミー主演男優賞 | ホアキン・フェニックス |
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アカデミー作品賞 | ブラッドリー・クーパー, トッド・フィリップス, エマ・ティリンジャー・コスコフ |
アカデミー監督賞 | トッド・フィリップス |
アカデミー作曲賞 | ヒドゥル・グドナドッティル |
脚色賞 | トッド・フィリップス, スコット・シルヴァー |
アカデミー撮影賞 | ローレンス・シャー |
録音賞 | トッド・A・メイトランド, ディーン・A・ズパンシク, トム・オーザニッチ |
衣裳デザイン賞 | マーク・ブリッジス |
アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞 | ニッキー・レーデルマン, ケイ・ジョージウー |
編集賞 | ジェフ・グロス |
音響編集賞 | アラン・ロバート・マレー |
フランスのカンヌ映画祭では受賞を逃しましたが、ベネチア映画祭ではトップの作品となっているというのは十分な実績ですし、アカデミー賞で最多のノミネートをしているというのは、全体的にレベルの高い映画であったことの証明です。
こういった実績が理由の1つで、もう1つが作品の内容と言えます。
社会的弱者の存在や経済格差の拡大と言った現実社会に鋭く迫った内容とともにバットマンのアクションやショッキングなシーンを散りばめた退屈させないものは、興行成績も優れつつ、芸術性もあるものです。
そういった作品内容からも受賞の最有力候補の一つとして挙げられます。
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